2013/9/28

『美味礼読』 乳井昌史

美味礼読
美味礼読

posted with amazlet at 13.09.28
乳井昌史
清水弘文堂書房
売り上げランキング: 1,051,455

若い友人が自分の出版社の出版物の中から、僕らしいチョイスとしてセレクトいただいたのが、この本でした。やはり食べ物だったか。。。元々、日刊ゲンダイの連載だったそうで、言わば食にまつわる本のガイドブック。僕の好きな檀一雄あれば、子母沢寛やら池波正太郎やら邱永漢やら文豪の人のもあるし、小山薫堂や古今亭志ん生なんて人達もあるし、雪印の本や、カフェスローの本、更には、タモリさんの坂の本やら、ヘミングウェイまで出て来て、料理のことから食材のこと、歴史や文化、更には社会問題とか安心安全を扱ったものまで幅広く取り上げられています。何と言うか、本を売るための書評じゃなくて、本を題材にして書いたエッセイなので、元ネタを是非読みたいって言うよりは、77個のコラム、1つ1つが完結してるんで、これ読むだけでも大分楽しめます。

そう言えば、先日、友人に食べ物の本は大概日本語が綺麗、という話をしたのですが、そういう意味では僕はやはり辰巳浜子とか好きで(辰巳芳子のお母様)、ただ思えば先輩も昔、池波正太郎の江戸の味の描写がすごい良くてなあ、とか話していたし、例えば映画だけど、『かもめ食堂』とか好きだったし、レトリックを発揮する対象としての「食」って、やっぱり偉大だと思うんですよね。あと『それだけはスープのことだけ考えて暮らした』みたいに小説のタイトルに「食」が入ってるのもそそられる。ああ、あとあんまり行けてないんだけど、知り合いがやっておられるビストロのメールマガジンもすごく良い。こないだ友人に教えてもらったKitakamakura Seimaijoというところのブログもすごく良い。いつも料理の本の話で「読み物」ってところを言うけど、この辺りって「食」にまつわる「文化」の豊穣さ、がある気がします。

料理歳時記 (中公文庫)
辰巳 浜子
中央公論新社
売り上げランキング: 97,237
それからはスープのことばかり考えて暮らした (中公文庫)
吉田 篤弘
中央公論新社
売り上げランキング: 24,898
かもめ食堂 [DVD]
かもめ食堂 [DVD]

posted with amazlet at 13.09.28
バップ (2006-09-27)
売り上げランキング: 1,051

最後に、この本のタイトル、気になって調べてみたんだけど、元ネタはこれか。

美味礼讃 (上) (岩波文庫 赤 524-1)
ブリア=サバラン
岩波書店
売り上げランキング: 348
美味礼讃 下 (岩波文庫 赤 524-2)
ブリア=サヴァラン
岩波書店
売り上げランキング: 506

最終的にこの『美味礼読』を読んで、読んでみたくなったのは、この本かも。グルマンディーズ。司法官が書いたのか。気になる。

ひとり仕事: フリーランスという働き方
(2012-10-5)
売り上げランキング: 14,705
100円