2013/8/9

社会起業と事業スケール – 人と相対するビジネスのスケールアウト

なんかまた当たり前の話っちゃそうなんですけど。社会起業って、すごくばっくり言うと、「ビジネスをしながら社会のために良いことをする」みたいな感じだと思うんですけど、定義とかあるのだろうか。ビジネスを通じた社会問題へのアプローチみたいなことですよね、多分。前に似たようなタイトルで「CSVと事業スケール – 入口と出口の不一致を考える」というのを書いたけど、ちょっと今日の話はまた毛色が違うかなと思います。

社会問題って色々ありますよね。貧困とか、雇用とか、障害を抱えている人への福祉とか、恵まれてない環境とか、疾病とか色々。

そもそも社会問題って政治マターだったと思うんですけど、それだけじゃ間に合わないから社会起業がある、という時に、それら多くの場合の問題へのアプローチって、「何らかのハンディキャップを抱えている人」へのアプローチだと思うんですよね。

そう言えば前に、友人から軽くですけど、「どこまでフォローするのか」みたいな相談を受けたことがあって、最近、仲間にも改めて「どこからどこまで面倒を見るのか」って話をしたばかりで、そういう意味で、やっぱりそういうことって、「人との間合い」が「問題との間合い」になりやすいアプローチじゃないかと思うんです。

ただ、人それぞれが抱えている問題は決して一様ではないし、そういうところにある問題は深く根深い。という時に、関わるなら一人一人をある程度丁寧に見ていかざるを得ない。

というところまでで、少し僕の仕事に置き換えて考えます。僕がやっているのはBtoBの客商売ですが、クライアントとの付き合い方も様々です。ただ、基本はWebを作るってことが多くて、ただWebを作る理由になっている問題で、僕が解決できる、ないし、僕がやるのが一番早い問題というやつは、割となんでもやる。そういうところに僕の代替不可能性、みたいなのを作れる気がしているので、ただただ顧客サービス、みたいなことだけでもないです。割と節操ないと言われかねない、くらい雑多な業務もままあります。

そういうかっこよく言うとホリスティックなアプローチというのは(つっても僕が関わってるの企業活動のごくごく一部ですが)、数こなしづらいと思います。当然、僕の効率をあげて、回転数を上げてってのはできる限りできるのですが、ビジネスとしてそのアプローチ自体をスケールアウトさせづらい。

で、僕、というか、ETの考え方的には、組織をスケールアウトすることを志向しないみたいなことにすることで、ある意味、帳尻合わせてるんですけど、これ社会起業の話に戻ると、結構でもやっぱり社会起業をやっている人たちから「スケールさせるためには」って話聞いてる気がして、それどれくらいのサイズ感の話なんだろうなあというのがあって。

例えば、税理士事務所やコンサルティングファーム(SIとかを兼ねてるとまた別ですが)で自動車メーカーみたいな社員数の会社ってあんまり成立しづらいんじゃないかなあとか思います。コンサルティングよりサービスの方が流通させやすいからスケールさせやすいし、サービスよりプロダクトの方が流通させやすいからスケールさせやすい(あ、ちなみにWebサービスとか企業体からしたらプロダクト、ですよね、サービスって言ってるけど)。

だから問題を抱えている人との間合いを離していきつつサービスを渡す、という方向に問題へのアプローチをシフトしてかないと社会起業ってスケールしづらいのかなと思うんですけど、割とちゃんと人と相対している話の方が多い気もしていて。まあでも誰か丁寧に見ないと解決されないであろうというくらい、各々の個別の問題が大きい。

そうすると、何を成長させるべきで、何を成長させないべきか、みたいな切り分けも必要なのかなあとか。何となく大きくなる話って、なんか機能しづらい気もしてて。なんかこの辺は考えてると、僕の仕事自体もどうするかってことのヒントあると思うんですけどね。まあなかなか難しい問題な気もする。

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