2013/8/4

アウトリーチ – 欠如モデルからプロジェクトモデルへ

最近、サイエンス・アウトリーチに関して「欠如モデル」の先を考えるというトピックをもらっていて、岡潔やら読んでいたのは実はそういうことだったのですが、ようやくどうにか整いました、って感じになったので、図示してみましたの図。なんか言葉で説明すると冗長になりそうだったので(後述するけど、世の中的には当たり前の話なので)。

欠如モデル、というのはようは一般の人が足りない知識や情報を、専門的な知見を咀嚼して伝える、みたいなことのようで、テレビとか雑誌の情報はしばしばこれにあたりますよね。で、これのカウンターとして、対話モデルってのがあります、ということも検索かければ出て来るのですが、なんかそれもどうもどうにもピンと来ず。

ただ、昨年来のサイエンス・アウトリーチだ、ソーシャル・デザインだ、社会起業だ、CSVだ、なんだ、考えてた課程で出てきたことや、先述の岡潔と小林秀雄の談話で「答えは設問によって決まる」という話やら、あと友人の歴史家の山本さんのプロジェクターの講義とか反芻しつつ、プロジェクトモデルだってことになったんですね。

まあただ、プロジェクトモデルと言っても、既に世の中にプロジェクトたくさんあって、既にそういうものはそういう風に機能しているものも多くあって、ただ、専門性のアウトリーチのためのプロジェクトって考え方は一回モデル化する必要があるなあと思ったのと、これ広報マターで、ビジネスの世界でも、政治の世界でも、他の色々な分野でも同じこと言えるし、まあ逆に言うと、科学の分野に限らず「欠如モデル」の限界ってあるんじゃないかなと思いました。

ユレッジ、こういうことにしていきたいんですが、今のところ、一番このスキームが綺麗に機能しているなあと見てて思うのは、カナエールというプロジェクトで、すごいかいつまんで言うと、児童養護施設を退所した後、大学等へ進学する若者を卒業までサポートするためのプロジェクトで、具体的には子供たちによるスピーチコンテストを行ってて、それに向かって3ヶ月間それぞれの子供にサポーターが伴走してスピーチを仕上げていくことと、コンテストというイベントを通じて奨学金も募ると。

カナエール

これ一番今回の話にはまってるかなーと思うんですよね、アウトリーチの視点でも。起点がAcademismじゃないにしろ。そういう意味ではこの1年くらいで他の色々なことも見ている中で、色々学びがやっぱりあって、こういう方向に持っていかないと(もう既にそういうことが世の中にたくさんあることを前提にしつつ)、広報がそれこそCSVみたいな実効力をなかなか持ち得ないんじゃないかなあと思います。

という結論。

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