2013/7/22

益田、広島、岡山、瀬戸内

昨晩、4日間の出張から帰って来ました。出張とは言え、僕の仕事がらみは2日間だったのですが、多分、あれ2日でやろうとしたら無理あったと思うし、後半2日間は仲間と一緒だったりもして、とっても良い4日間になりました。中国地方を縦断してきた感じでしたので、タフはタフでしたが。

益田

萩・石見空港に降り立って、空港からのバスで15分ほど、仕事タスクをいくつかこなした後に、荷物をホテルに預け、写真を撮って来るのも目的だったので、タクシーを使いつつ、撮影スポットを回って来ました(公共交通機関使って回るのはほぼ無理です)。

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益田には島根県芸術文化センター「グラントワ」というすごい施設があります。劇場や美術館を備える他、パブリックスペースとしても、すごい贅沢な場所でした。広いなーと思いつつ、普通の平日午後なので、ほぼ貸切状態。本当は人が使っている写真を撮りたかったんですけどね。

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グラントワを後にタクシーに乗り込みます。教えていただいた場所を運転手さんにお伝えしたところ、最初に行ったのが、高角橋。日本屈指の清流高津川の下流にある古い橋。橋からの眺めは伸びやかで、なかなか気持ちよかった。

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続いて蟠竜湖。益田を800年前に大津波が襲ったと古い文献に残っているそうで、その時にできた湖と伝承されているんだそうです。

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高津川の水が清らかなことの一つに、この一級河川にはダムがないことあり、鮎の産地として有名です(クライアントが世界に誇れるのは鮎とワサビだ、っておっしゃってました)。横手町というところまで川を上り、鮎釣りの人を探しました。生憎の曇天で、シーズンになるとたくさんの鮎釣り客で賑わう高津川も、この日はほとんど人がおらず。かろうじて一方、見つけたので、対岸からG15で撮影させていただきました。

ここで一旦、ホテルに戻り、写真を確認しつつ、小休止。残る撮影スポットは三里ヶ浜で、日本海に沈む夕日を見るのに絶好のスポットだそうなのです。ただ、天気がよくなく、難しいのでは、という話をタクシーの運転手さんともしていて、かなりダメもとで向かったのですが。。。

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こういう時の僕の引きは本当に強くてですね。今までに見たことのないような光景が見れました。濃い藍色の天地に緋色の夕陽が浮かびます。右に見えるのは、観音岩。タクシーの運転手さんも、途中から来られた地元の方も、こういうのは初めて見たっておっしゃてて。感無量。

夜はタクシーの運転手さんのご紹介で、地元のまるでんという料理屋さんに。一応、鮎が食べたいということだけお話ししていて。

大羽いわしの南蛮漬!

大羽いわしの南蛮漬け。でかい。

ヒラマサのアラ煮!

鯛のあら煮を頼んだところ、品切れで、ヒラマサならと言われたので、それを。美味しかった。手前カマで奥アタマです。

鮎ってこういう食べ物だったんですね、レベルで美味い。匹見の鮎!

出た。匹見の鮎。実は匹見に知り合いのカメラマンが住んでおられて、今回、その人に再会するのも目的の一つだったのですが、生憎、僕が行くタイミングであちらは東京へ。ただ、匹見の鮎は絶品でした。もう爽やかさが違う。別格。

店の一押しが何とお茶漬け!美味しすぎる。日本海の鯛と匹見のわさび。いい店来たわー。

なんとこの店のイチオシが鯛茶漬けということで、これが大変美味。鯛もふくよかで、出汁も美味しく、そこそこの割烹でもなかなか食べられないんじゃないか。こちらで生ビール3杯飲んで、4500円くらいでしたから、まあなんというかこういうところ来たら、魚食べないとね、という感じ。

広島

広島は日程的に寄る必要はなかったのですが、ETのパートナーに広島出身の方がおりまして、出かける前に少し聞いてみたら、宮島もお薦めだけど、原爆ドームと宮島と両方見て、その日程だとちょっと時間的に厳しいのではという話で。だったら朝イチで出て時間作れば良いですよね、というわけで、夜中に起きたらそのまま完徹して6時益田発の高速バスに乗り込みました。

この高速バス、面白くて、中国自動車道に乗る六日市辺りまで、ほぼ高津川に沿って走ります。ですので、川を遡って行く感じ。津和野を通過している時の山間に川に沿って集落がある感じもとても良かった。古い姿を残す民家も多く。こういう観光地化されてない場所に、数日逗留するのも良さそうとか思いつつ、車窓からの風景が楽しくて、寝るつもりが全然寝れず。

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広島に着いてまず向かったのは宮島。広島駅のコインロッカーに荷物入れて、電車で20分くらいで宮島口。そこからフェリーで宮島に渡ります。

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鹿がいます。

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青い空、白い雲、朱色の鳥居。

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さすがに世界の宮島だけあって、外国人観光客も多かったです。

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能舞台。こんなところで、能観れたら良いのでしょうな。

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この感じ、割と好きでした。何と言うか、夏という感じがする。

ランチは宮島口のあなごめし うえの、という店で食べました。20分ほど並んだ。

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これ並なんですが、炭火香る穴子がたくさん乗ってて、とても美味かった。

さて、西広島まで戻って、路面電車で原爆ドームに向かいます。実は初めての訪問。

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見れて良かった。

ここからまた路面電車で広島駅へ。荷物をピックアップして、新幹線で30分ほど、岡山へ移動です。今回実はMacのACアダプタ忘れてまして、ホテルにチェックインして、駅前のビッグカメラでアダプタを購入。夜は次の日もお世話になる予定の先輩が岡山へ出てきてくれるとのことだったので、3時間ほど、それまで溜まっていた仕事をわっさわっさとやりました。

夜、先輩と合流して、COEXISTというお店へ。実は、高校の同級生のバンド、Sleepyhead Jaimieが、たまたま僕が岡山滞在中にライブをするということで、先輩と一緒に行って来ました。なかなか面白い店で、夏らしいパイナップルが入ったハンバーガーと、レンブラントというオランダのビールをいただきながら、ミュージシャンの同級生、陶芸家の先輩、そして僕で話してました。さてライブだ。

Jackson 5!

とても良かった。僕は上永谷のCRISE以来、2度目のライブでしたが、本当にすごいなあと思ったし、先輩も、普通のバーの一角に、舞台も用意されずに自分たちでああいう場の空気を巻き込んでいけるのはすごいし、応援したいなと思ったとおっしゃってて、良かったなと思いました。

岡山

さて、前の晩に到着した仲間と合流して、播州赤穂線で伊部に向かいました。僕が伊部を訪問するのは3度目。伊部は言わば「備前焼の里」です。ここにETのクライアントの金重有邦さんの窯があるのです。

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冷たい抹茶とお菓子をいただきました。見ての通り、ブルーの絞りの布と、緑の抹茶と、器の土のコントラストがとても綺麗。

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これは釉薬にする土ですね。

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ここに先代から続く土が保存されています。

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これが陶器になる土なのですが、なんと食べました!口に含んでも嫌な味はせず、粒度や質感が手で触るよりありありとわかるのを体験できました。

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こちらには登り窯が2つあります。1つは先代の、もう1つは有邦さんの代で作ったもの。

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先輩に登り窯の説明を受けています。それぞれ作りが違うので、火の吹き上がり方も違うんだそうです。また窯の場所によって、温度が高いところ、低いところは元より、火の変化が大きいところ、小さいところあるそう。

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焼かれる前の作品です。

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とても素敵な場所。何度でも訪れたい場所。

昼は近場の漁港の料理屋さんにご案内いただいて、僕は2日連続穴子。

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穴子のひつまぶし。僕も実はたまに接待料理とかで穴子の湯漬け作るのですが、なんか全然自分が作るのと違うなと思ったら、寿司屋だからワサビが違うんですね。僕、チューブの使ってますから。美味しかった。

午後は先輩に運転いただきながら、仲間が懇意にされている金重有邦さんのお兄様の金重まことさんの窯へ。ここでの話はちょっと僕の直接の知り合いでもないので、書きづらいのでですが、一つだけFacebookに書いたことから引用。

モノを持たない生活とかいうけどさ、やっぱり所有って文化の携え方なんだな

ということを学ばせていただいた訪問でした。

夜はご紹介いただいたMaruという割烹へ。野菜をふんだんに使った、穏やかな味付けの和食で、その分、品数は多く、見目麗しく、とても美味しかった。また行きたい。

隠岐の岩牡蠣

写真は隠岐の岩牡蠣。

瀬戸内

さて、最終日。僕は仲間と高松で落ち合う約束をして、やはり早朝からマリンライナーで高松を目指しました。目的は、この3年、瀬戸内の広報の仕事をしている友人に会うこと。9時に高松駅で落ちあって、せっかくだからということで駅からはちょっと離れた、うどんバカ一代という、少し若い人向けの人気のうどん屋へ。週末の朝から大繁盛で、ほとんど観光客じゃない人っぽくて、ちょっとびっくりしますよね、文化的に。

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その後、友人が仲間をことでんの仏生山工場に案内するからちょっと見て行きませんかということだったので、僕もどさくさにまぎれてうかがいました。この、ことでん、香川の私鉄で、古くなった他社の電車を払い下げてもらって、メンテナンスして走らせているというちょっとユニークな会社です。京王線とか京急線とか多いんだとか。

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電車の下、潜っちゃいました。

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工場内部に潜入。

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工場について説明してくださってるのが、カメラマンのGABOMIさん。ちなみに今日はIrish Pub Trainというのを琴電があったそうで、GABOMIさんもグリーンで登場してました。この方、社員の方ですか?みたいな説明なのですが、『ことでん 仏生山工場』という写真集が今話題なんだそうで、ことでんの駅のポスターの右下にも(C)GABOMIと書かれていました。

ことでん 仏生山工場
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古いからもう部品がなかったり、メンテナンスに不要なコストをかけられなかったりするから、DIYとかエコとか超越してて、「なんでもどうにかする工房」みたいになってました。新入社員はまず自分で工具作るところから仕事覚えるそうです。なんかその辺り、企業の文化みたいなものが、きわめて顕著に現場に色濃く出ている場所だから、写真集として機能するんだろうなーと思いました。これは是非後で読みたい。多分、ヒューマンスキル半端ないんだろうなあと思いました、ああいう場所で育った技術者は。

タイムアップで僕はことでんに乗って高松駅まで戻り、仲間と合流。島を目指します。

ちょうどこの週末から瀬戸内国際芸術祭の夏会期が始まったところで、最終日を島に行く予定にしたのもこれを観たかったからなのですが、なんか行った島が過去最高に良くてですね。割とスタンプラリーみたいなことをする気はすぐなくなりまして。

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フェリーに乗り込みました。

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相変わらず瀬戸内の風景は綺麗です。

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気に入った。

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とにかく集落が素晴らしい。

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ディテールも。

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こんなところあるんですね。

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さて、灯台があるというので、徒歩で向かいます。島は生憎の炎天下でしたが、景観素晴らしくて、感嘆の声を反復しながらシャッター切りつつ、歩きました。

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フェリーで島を後に、最後は高松市街地へ。目指すは友人に教えてもらった、まちのシューレ 963。ここすごいセンス良くて、四国の色々な良いものが手に入ります。僕の買い物はこんな感じ。

今回の買い物は全て高松の中心街にある、まちのシューレ 963で。友人に紹介してもらって行ったのですが、かなり良かった。高松行ったらマストです。

最後、街のカフェでアジフライ定食平らげて、高松空港から、羽田へ、夜の22時くらいに東戸塚に帰って来ました。

今回はいつにもまして、現地にいる人、現地出身の人のお世話あっての旅だったと思います。出張とは言え、〇〇という業務をして来ます、って明確に決まって、それを完遂するためだけに行っているわけでも全然ないので、こうして、振り返ると、本当に本当に収穫の多い4日間でした。お世話になった皆さんに感謝。

人の人生と交錯しない限り、決して触れ得ないもの、そういうものに今回も触れてこれた気がします。現場尽くしの4日間でした。

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加藤 康祐 / 企画・設計

1980年1月12日生まれ。フリーランス歴15年。プランナー、デザイナー。加藤康祐企画設計代表。学生時代にデザイン会社でWebデザインを経験。2005年よりフリーランスとしてキャリアスタート。これまでに個人から上場企業まで、100以上のクライアントとのプロジェクトを経験。主な仕事としてベンチャー企業でのサービスのUXデザイン、独法との防災メディアの編集・運営、社会的養護の子どもたちの自立を支援するNPOのサポート等。趣味はラグビーと料理。Keep the head up, Bind tight & Stay low.

加藤康祐企画設計

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