2013/7/18

編集力学

編集者じゃないですよね、僕は。まあ未来永劫ある時からいきなり編集者を名乗ることもないでしょう。

松岡正剛という名前を覚えると同時に編集工学という言葉を覚えた気がします。というか松岡さんの仕事ぶりを知ったり、著作を読んだり、活動を知ったりする前に、僕が興味を抱いたのは、「編集工学」という言葉でした。確か、知り合いの編集者の方と話す中で、教えてもらったとかだったと思うんですけれども。

例えばWEBの業界ではディレクターという職業がある。WEBディレクターとか言いますよね。そういう人は少なからず編集というのが職能になってくる。僕の知り合いでもWEBディレクターはいるし、逆にクリエイティブのディレクターでWEBもできる、という人もいる。ディレクターの人の仕事ぶりを見ていると、ディレクターって大変だよなあ、と思います。

なんで編集という言葉を持ち出したかというと。

少なからず僕も業務の中で、編集をする。編集っていう言葉はある意味万能で、ある意味での整理整頓だし、ある意味での意味付けだし、ある意味での系統立てだし、ある意味で、なんか何とでも言えそうだ。

僕にとって、編集とは何かと考えた時に、例えば僕は個人の活動を編集する。企業ブランドを編集する。モノのストーリーを編集する。場所の風土を編集する。会話の流れを編集する。人と人との繋がりを編集する。ただそれはテクニカルな技能というよりは、匙加減の問題で、どちらかというと工学というよりは力学だなあという気がします。

冗談で(冗談でですよ)、加藤さんは昭和のフィクサー目指してください、って言った後輩がいますけど、それって工学的なニュアンスより、力学的なニュアンスの方が強いんじゃないかなと思うんですよね。力学って言うと、何やら全部力技っぽいですが、支点をどこに置いて、どこでバランスを取って帳尻を合わせて、って作業はフィクサー=調整する仕事だとすると、限りなく力学的なアプローチなんじゃないかと思いますよね。

で、編集力学って言ってみて、それを松岡正剛さん言うところの編集工学みたいに体系化しようって気はさらさらないのですが(できないし)、なんか自分のスペックを、ふと立ち止まって、新たにまさに「編集」してみようと思うと、そういう言葉になるのかなとふと思ったんですよね。

例えば、さっき、500pxという写真共有サービスのアカウント整理したんですが。

500px / Kosuke Kato / Sets

動いて回って、写真を撮って、整理して、並べるとこうなった。これ、ある意味で僕にとっての日本ですよね。「モノ」があって、「場所」があって、「人がいる」。これを編集する、と呼ぶ時に、そこに介在しているのは、技術じゃなくて、匙加減だなあと思うんです。

そういや、ヘンプのワークショップで去年から動いている、maricoさんが以前、なかなか本では伝わりづらくて、結局、ヘンプでアクセサリーを作るのに大事なのは、力加減を覚えることだって話をしてて、だからまあ僕の仕事でもそういうの大事だと思うんですよね。

そんな感じかなあ。

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