2013/6/3

ちょっと手伝う

人と話していると、共通の話題があった時に「ちょっと手伝ってて」って言い方をすることがままあります。これ結構大事なことで、本当に「ちょっとしか手伝ってない」んですよね。「すごく手伝う」ってのは結構厳しい。

大体、人間がこなせるタスクなんて限界があるわけで、当然、僕にも限界がある。という時に、面白いことやろうと思うと、この「ちょっと手伝う」ってのがキーになって来たりします。以前、坂之上洋子さんという建築デザイナーの方が「自分の仕事の3割を社会貢献に使う」みたいなことを書いておられるのを読んでて、面白いなあと思う反面、自分のやり方は違うのかもなあとも。

別にそれは社会貢献に限ったことでもないんだけど、「うちの本業」じゃないことの場合は「ちょっと手伝う」。それは例えば、石巻のことだったり、ヘンプのワークショップだったり、農業のことだったり、今もちょっと新しいことに首突っ込み始めているけど、基本的に、現場には僕よりもそのことにフルコミットしている人が「必ず」いて、僕はそれを「ちょっと」手伝っている。そういう色々なところにある「ちょっと」がしばしば連環したりするのが、うちの面白いところにもなっているんだろうと思います。

逆に言うと、本業はどうかと言うと、実はこちらも「ちょっと」手伝っている。例えばWEB制作一つを取ったって、クライアントのビジネスや活動全体からすると「ちょっと」なんですよね。勿論、クライアントワークは僕も時間も労力も割くのだけれど、じゃあ先方からするとどうかと言うと、欠かせない大事なことであるにしろ、それは「ちょっと」なんですよ、やっぱり。

この辺が逆を言うと客商売の面白いところだろうと思うんですよね。「ちょっと」がどれくらいの価値を生むか。「ちょっと」が「ちょっと」以上の価値を産めば、それはより有意義な「ちょっと」になるし、クライアントとビジネスで長く付き合うには、その「ちょっと」の価値の伸長が「お値打ち感」になるんだろうと思います。すごく大きな塊に対して付加価値を生もうとすると、大きな跳躍がないと付加価値として成立しないけど、ある程度小さな塊に対しての付加価値であれば、それってすごーく相対的に頼んで良かった感が作れるでしょう。お値打ち感って値下げで作るものじゃない。

値段はある意味、その事情の理解、ということで良いと思うんですよね。その上で、何できるかってのが大事。

この、「ちょっと」というのが、ETの「The Incentive Engine」というタグラインにも繋がっていくものだと思っていて、この「ちょっと」の持ち方で、ETがうまく回るか止まるかも決まってくるんだと思うんですよね。18の時から、事業やらずにずっと客商売の畑だから、多分そこに僕の経験則って収斂されているんだろうと思います。

当たり前だけど、「ちょっと」じゃ満足できない人もいるだろうし、自分がフルコミットしているがゆえに成し遂げられることもあると思うんですけど、僕は「この人ちょっと手伝えば、この人成し遂げるかも知れないことは、世の中変えるかもなあ」と思う人を手伝っているので、「ちょっと」に納得感持ってやってます。

後は、「ちょっと」がきちんとした意味を持つには、「ちょっと」でも何かしら手伝う意味があるように、自分のスペック上げないといかんですよね。知恵かも知れないし、技術かも知れないし。この辺、サボると、ホント、ただ首突っ込んでるだけになるから。

そういう「ちょっと」を作って回るってのは、結構面白いんですけどね。仕事の作り方として。

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