思想としての仕事学
大概、世の中のあらゆることって、学問化されて、体系化されていると思うんですけど、ふと思想として仕事学ってあるのかな、という疑問が芽生えまして。いや、勿論、色々な会社に色々な理念があって、それに基づいた倫理があって、社員研修とか社員教育ってやってるんだと思うんですけど。
まあただ、世の中をアカデミズムとビジネスって切り分けた時に、ビジネスに対してアカデミズムって常に客観的アプローチになってしまうんだと思うんですよね。経営学、経済学、金融工学、各論で行くと、ベンチャー経営論、組織コミュニケーション論、キャリア論、人材育成論、ワークスタイル論、もろもろ。
例えば、松下幸之助さんの本とか、そういうこと書いてありそうな気もしますけど、それって客観的に分析されることはあっても、アカデミズムの分野で主体的に咀嚼されることってあるのかなあと。
そう言えば、元々、別に僕、古いものにことの他、興味があったわけではなくてですね、この辺りとか面白いなあと思ったのは、思想としての仕事学みたいなのがあったからな気がするんですよね。今思えば。
単純に読み物としても面白いんだけれども。
例えば、OB訪問とか曲解すると(ホント曲解だけど)、思想としての仕事学を先達から教えを受けにいくわけじゃないですか。だったら、一般教養にあってもいいですよね、そういうの。OB訪問とか精度低いだろうし。
それで教育の現場になんかないかなあとか考えていたんですが、もしかするとキッザニアとかそうかなあと思いました。
あれって、職業訓練を擬似的に体験することで学習してもらおうっていう意味では、背景として思想としての仕事学に紐づいている気もしなくはなくて、ただ、その後、エンターテインメントとしてパッケージされてるけど。
というわけで、とりわけ何が言いたいって話じゃなくて、だから、ないですよね、って話なんだけど、この国はまだまだ職能訓練自体が薄いし、とは言え、多くの人が仕事というやつに従事するし、そういうものの思想的な主体って、ばっくりと何らかの形で体系化されてても良いのではないかなあ、などと思いました。

加藤 康祐 / 企画・設計
プランナー、デザイナー。加藤康祐企画設計代表。Webデザインを入り口に、2005年よりフリーランスとしてのキャリアスタート。主な仕事としてベンチャー企業でのサービスのUXデザイン、独法との防災メディアの運営、社会的養護の子どもたちの自立を支援するNPOのサポート。ラグビーと料理、最近イラスト。
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フリーランスとして働き始めるってどういうことだったのか?フリーランスとして働くってどういうことなのか?フリーランスが目指すことってなんなのか?5年間の自分の経験から書きました。(2010年執筆)