2013/1/9

自由をパッケージする不自由

そう言えば、あまりきちんとした組織に所属したことがないので、長らく「組織に縛られる」という言葉の意味が掴みかねていたんですけど、最近、まあとりあえず、「僕みたいには」できないだろうなあという意味程度での理解としてはできるのかなあと思いました。とは言え、この仕事の仕方は僕以外の人が望むものではないと思うし、そもそも僕の仕事の仕方って厳密には僕以外の人にはわからないものだろうし。

まあただ、こないだ思ってたんですけど、別に自由である、みたいなことって最良じゃないよなあ、と思うんですよね。

友人と仕事の話ちょっとしてて、「この10年の働きが少しは形になった」って話してて、謙虚な言い方だけど、でもそういうこと思えるのって大分羨ましいことですよね。

やっぱりそれは10年同じ場所に(所属という意味でね)踏みとどまったからこその意義だろうし、やっぱり踏みとどまったからこその価値があるだろうし、一つの仕事にそういう形で収斂できるのは、ある意味、同じ組織で戦ってきたからこそ、って部分大きいと思うんですよね。

多分、僕がこの仕事がこれまでの集大成、と思えたとしても、やっぱりそれは意味が少し変わってくる気がしていて。

強いて言うなれば、僕の場合、ETそのものがそう、だと言うことにはなると思うんだけど、やっぱりちょっと違うよなあ。

そういう意味では僕とか逆に「自由に縛られている」のかも知れなくて、出発点が自由だと、むしろうかうかしていると、Fromm言うところの『自由からの逃走』に、逆説的に向かってしまうのかも知れないし。

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その辺が感覚的な話だけど難しい気がしていて、僕は割と意図的に不定形なものをパッケージ化する努力が必要で、でもそれが自由を毀損するものになっちゃうと多分つまらなくなって。

というのも実は今朝方、制作業務一段落した後に、ETのサイト久し振りにいじってたんですけど、ETのサイト自体が僕の仕事をぐるりとひとまとめにしたパッケージなんだけど、これ本当に難しくて。ETのサイトってあんまりこれ見てお問い合わせをもらうって言うよりは、知り合った人に、後で何者なのか確認してもらうための振り返り型の営業ツールって位置付けなんですけど、昔は料金表とかも載っていて、それはそれで意味がなくはなかったんだけれども、どっちかって言うと今はETの企業体としての「エゴ」みたいなものが前面に出ている感じになってると思います。

そうそう、EGO-WRAPPIN’ってバンドありましたね、そう言えば。

でそのことは、今のところ僕にはやりやすくて、これがETが僕一人じゃなくなるようなことがあれば、ちょっとパッケージの仕方も再考にしなきゃいけないなあと思いつつ、今日もいじってたんですけど、フワフワしたところと、ガッチリしたところと、このサイト自体がブランディングとして機能するっていうんじゃなくて、このサイトがETのブランドに何らかの説得力を効かせるようなものになれば良いと思うんですけど。ブランドの所在はWEBサイトにあるんではないので。

ちょっと話がETのサイトばりに散逸になってしまいましたけど、最初に戻ると、「この10年の働きが少しは形になった」って言うのはちょっと面白いトピックになってくると思っていて、なぜって僕ら社会人になって10年ですから、「不自由のパッケージとしての自由」と「自由のパッケージとしての不自由」と、ちょっと両面から考えたいんですよね。というわけで、ET Luv.Lab.の取材を準備中です。

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加藤 康祐 / 企画・設計

1980年1月12日生まれ。フリーランス歴15年。プランナー、デザイナー。加藤康祐企画設計代表。学生時代にデザイン会社でWebデザインを経験。2005年よりフリーランスとしてキャリアスタート。これまでに個人から上場企業まで、100以上のクライアントとのプロジェクトを経験。主な仕事としてベンチャー企業でのサービスのUXデザイン、独法との防災メディアの編集・運営、社会的養護の子どもたちの自立を支援するNPOのサポート等。趣味はラグビーと料理。Keep the head up, Bind tight & Stay low.

加藤康祐企画設計

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