居場所作りとプロジェクト・ベース
去年、趣味的な意味では何が一番楽しかったかって言うと、やっぱり、部屋作りだったのかなあと思います。住む場所決めて(結局、東戸塚だけれども)、部屋決めて(名刺渡すと「イーティー」より「やきもち坂」に突っ込まれます)。
住環境としては、日々料理したり人呼んだりできるようにせねばでしたし、仕事環境としては、日々作業が快適に効率よくできるフローを整えなければできたし、後は周辺環境とのアジャストメントとかもありますよね。駅からはどういう交通手段を使うかとか、買い物はそれぞれどこに何を買いに行くかとか、ごみ収集日をきちんと把握するのも大事なことだろうし、どこまで行くと富士山眺められるかとか、ベンチでボケーッとするならどの公園かとか。
なんか結構そういう細々としたことを含めた居場所作りって、結構大事だろうなあと思うんですよね。
ちょっと仕事の話になります。
僕は多分、今業務上は何のコミュニティにも所属してないんじゃないかなあと思います。加藤企画ってありますけど、あれも別にコミュニティって感じではなくて、基本集まって酒飲んで、めいめい勝手につるめるところと日がなつるんで面白いことやるみたいな会なので、例えば、greenzとか、彼岸寺みたいなものと比べるとコミュニティじゃないですよね。うん、純然たる飲み会。
ただ、その純然たる飲み会も、プロジェクト動き出すと俄然意味が出てきて、うん、なんかそれは僕が必ずしも主導のことではなくて、人集まってればプロジェクト動き出せば、コミュニティとしてのオーガナイズを効かせなくても、機能するんだなあと思いますね。
そうそうだから、「コミュニティを作る」って言うのは僕の性分じゃない気がしていて、どっちかって言うと、これからも「プロジェクトを走らせる」って方向に話が行くのかなあと思っています。で、コミュニティじゃなくて、プロジェクトが大事ってのは何かなあと考えると。
コミュニティって居場所なくなると結構大変そうじゃないですか。
でもプロジェクトごとに居場所作ってけば、そんなに大変なことにはならなかろうと思うわけです。人に呼んでもらったプロジェクトで居場所を作る場合もあれば、僕の作ってもらったプロジェクトに居場所を作る場合もある。クライアントが違えば、それぞれで僕の居場所の作り方は変わっていると思うし、あっちとこっちじゃ、僕の理解のされ方も全然違うって言うのは性格的な話ではなく(むしろそれは多分共通だ)、職能的な理解として全然違ってると思うんですよね。
フリーランスっぽい動き方をしていると、その居場所作る作業ってすごい増える気がするんですよね。ここにはこういう居場所があって、あっちにはああいう居場所があって、それぞれに住環境として仕事環境として周辺環境との折り合いのつけ方として、最善のものを作っていかなければならない。
例えば、「この人はこういうことのプロ」ということが仮にすごくはっきりしている人だとしても、この「居場所作り」に関してはそれぞれのプロジェクトでやっぱり工夫が必要なはずで、例えば、営業術とか交渉術とかチームマネージメントとかコミュニケーションスキルとか色々な言われようがあるけど、まとめて「居場所作り」って考えちゃうと割と分かりやすいのかなあと思いました。
それって多分、自分の部屋を形作る作業と似てるのかなあとも。
僕にあっては例外はラグビーですかね。あっちは完全にコミュニティなんだろうと思う。仕事じゃないけど。
兎にも角にも、まだ今のところ割と部屋綺麗ですw。

加藤 康祐 / 企画・設計
プランナー、デザイナー。加藤康祐企画設計代表。Webデザインを入り口に、2005年よりフリーランスとしてのキャリアスタート。主な仕事としてベンチャー企業でのサービスのUXデザイン、独法との防災メディアの運営、社会的養護の子どもたちの自立を支援するNPOのサポート。ラグビーと料理、最近イラスト。
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フリーランスとして働き始めるってどういうことだったのか?フリーランスとして働くってどういうことなのか?フリーランスが目指すことってなんなのか?5年間の自分の経験から書きました。(2010年執筆)