ところで、会社にしてなんか変わったか、という話
2012年も残すところあと2週間ほど、ですかね。なんかあっという間に終わっちゃった気もしますし、なんかどんだけあるんだ今年って気もしますし、おお、タイトですなー、という時もありましたが、概ね楽しい1年だったような気がします。あ、変なトラブルがなかったのが地味にでかいかもですね。割と大人しく1年過ごせた。
さて、まだ11月1日に会社設立して1ヶ月半しか経ってないわけですが、ところで、会社にしてなんか変わったか、という話を一度書いてみたいなあと思った次第。
法人化のメリットって、例えば、節税とか、取引相手からの信頼度とか、ありますよね。でも、まだ1ヶ月半なので、税額も決まってないですし、急に大口の顧客からオファーがあるわけでもないです。とは言え、法人化して大分動きやすくなったなあという感じがします。
まずお金の話。税理士さんから言われたのは、会社のお金と個人のお金をきちんと分けてください、ということでした。個人事業主時代は良くも悪くも自転車操業というか、Experience Transporters=加藤康祐だったので、あんまり事業体と個人のお金のことって切り分けて考えてなかったですよね。でも、経理的なこととか税務的なこととか考えるに連れて、イーティーと加藤康祐のお金を切り分けて考えるようになりました、ということ。
後は業務の話。法人化したとは言えど、今まで通りクライアントワークに勤しんでいるわけですが。個人事業主時代は良くも悪くも加藤康祐という看板勝負だったので、こちらも図式的にはExperience Transporters=加藤康祐。だからすごくすごく僕の属人性が高かったです。なんだけど、企業体の看板を持つことで、イーティーと加藤康祐をより分けて扱えるようになった気がします。TEDxKeioSFCのスポンサーとか個人事業主時代だったらやっても本当に意味なかったと思うし、UX X Talkとか個人事業主時代だったら本当に得体の知れない人一人みたいな感じだったと思うし。
だから、「Experience Transportersが加藤康祐」というこれまでの関係性から、「ETと加藤康祐」という関係性にマインドセットがシフトして来たことが大きな変化だという気がしていて、自分をETの一兵卒として考えると(まあ、この組織には僕一人しかいないわけだが)、先述したお金や業務以外にも、色々なリソースやネットワークを事業体にプールしやすくなりますよね。で、そっちにプールしておいた方が中長期的に意味があるし、プールできるのであれば、こういうこともやって良いよね、とか、意味があるよね、とか、オプションの幅も増えてくる。
そういう意味で動きやすくなったなという感じがしていて、今まで個人事業主でそれやってもな、って思っていたことにも首突っ込めるようになったので、よりやりたいことをやりやすくなったし、やりたいことをやろうと思えるようになった気がします。勿論、考え方の問題なんだけど、世の中のルール的に法人というのはそういうものとして設計されているという部分もあり。
年内はそろそろ面白い話も打ち止めかなあという気もしているので、年越しでまた何か考えないとなあといかんなあという気もしているのですが、そんなわけで、まだまだ新しいこと挑戦できるし、そこにきちんとしたETとしての文脈作れそうだなという気もしています。
というわけで、どうやら会社にして僕自身のものの考え方が変わった、ということのようです。

加藤 康祐 / 企画・設計
プランナー、デザイナー。加藤康祐企画設計代表。Webデザインを入り口に、2005年よりフリーランスとしてのキャリアスタート。主な仕事としてベンチャー企業でのサービスのUXデザイン、独法との防災メディアの運営、社会的養護の子どもたちの自立を支援するNPOのサポート。ラグビーと料理、最近イラスト。
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フリーランスとして働き始めるってどういうことだったのか?フリーランスとして働くってどういうことなのか?フリーランスが目指すことってなんなのか?5年間の自分の経験から書きました。(2010年執筆)