2012/11/30

モチベーションとインセンティブ – 高校生のためのUXの授業

初めにお詫びなのですが、実は僕今日のイベントスタート時オンラインにおれませんで、というのも完全にMacが起動しなくなっておりまして、HangoutストリームにはiPhoneやiPadから参加することができず、スタートばたつかせてしまったと思います。結局、講義はiPhoneで見つつ、FacebookをiPadで開きつつ、MacにOS入れなおして、合流できたのは第二部からになってしまいました。すいませんでした。

とは言え、とても良い3時間になったので、そこはきちんとご紹介。

まずは一部、講義編です。

大地さんからはUXってなに?というところを非常に丁寧にわかりやすく、でも、面白く講義していただきました。続いて、児玉君からはUXを検討する実際のデザインプロセスについて講義していただきました。二人ともやっぱり高校生にUXを教えるってことにモチベーションを持ってくださっていて、ところどころに込められたメッセージに僕は得心したし、事前に流れは知っていたものの、最後まで良い話を聴かせていただきました。

続いて第二部、ワークショップ編です。

時間押していたので、駆け足になってしまいましたが、UX版PDCAと言った流れで、3人3組のグループに分かれて、配布されたワークシートに則って、課題に取り組んでもらいました。

お題は、「文化祭で女子と仲良くなるためのアプリ」です。

お題の発表を主に大地さんから、その後のワークショップを主に児玉君に進めていただきました。アイデア出し、ペルソナ、ストーリーメイキング、ワイヤーフレーム、画面遷移。色々、面白い発表があったんですが、僕は文化祭を回遊させることによるインセンティブを発生させるってアイデアが面白かったですね。最後の発表ではお二人がきちんと発表に対して講評してくださっているので、是非動画チェックください。

なんか合点が行ったんですけど、今回のワークショップとか「作ったことがある子達」だから「はまる」部分が多分にあって、経験的に今まで全く体験してないことをやったわけじゃないと思うんですよ。でも今回の講義を通じて、体系だてて、一線で働くプロに整理して文脈を与えてもらったことは、きっとこれからに響くんじゃないかと思っています。

僕、完全に裏方なので、さしでがましいことを言う気もないのですが、大地さん、児玉君、そしてイトナブの古山さんには大変お世話になりました。この場を借りて、改めて御礼申し上げます。そして生徒さん達、うん、いつか会いたいぞ、と思いました。

さて、ここからちょっと今回のことについて僕の頭の中にあった話。夏くらいから何かできないかと考えていた折に、たまたま紹介されたのが、『学力と階層』という本。それ読んでずっと考えてたんですけど、すごくかいつまんでしまえば、モチベーションとインセンティブの両方がすごく偏った分布をしている(だから階層化している)という話であると。でまあこれをシステムによって平準化しようって話もあるでしょうが、そもそもが偏ってるものを平たくしようとしても偏りなくならないよね、という気がしていて。

だったらピンポイントですごくモチベーションが高いところに、高いインセンティブを投下したら、それって完全にゲリラ戦だけど、良いティッピング・ポイントになるんじゃないかと考えました。で、そのすごくモチベーションが高いところって、今回の場合、石巻でアプリ開発を学ぶ9人の高校生で、その子達に質的な高いインセンティブを渡せる文脈って何かと考えた時にUXが出てきて、だったら児玉君と大地さんに、というのが大枠の流れです。

ただ高校生にUXの授業をする、ということの実際の需要ってどうなのか?というところは僕だけじゃなくて、両名も実際どうなのか気にかけてくださっていたところで、ただその辺は大分、イトナブの古山さんとのHangoutを使ったディスカッションで整理することができました。描いた文脈がはまるのか、はまりそうだぞ、というところまで確認できて、そこからは児玉君と大地さんというプロが、それぞれ方法論をきちんと用意してくださいました。

今回、授業を受けていた子達は高校三年生で、就職する子もいるだろうし、進学する子もいるだろうし、ちょっとまだ今回の授業の感想を聞けてないのでわからないですけど、僕は究極今回の授業ってUXの授業ですらない、と考えても良いと思っていて、ただ、先達が世にものを出す、という時にどういうプロセスでアウトプットまで持っていくのか、そのプロセスをなぞれる良い機会だったのではないかと思います。最後ちょろっとだけ話したけど、学びは知識を身につけるためのものではなく、ものの考え方を習慣づけるための糸口であって欲しいなと思っています。そういう意味でも今回は本当に良いプログラムだったんじゃないかな。

これからのこと、また考えないといけないなと思ってますし、ただ、僕一人で考えてもどうにもならないことですから、今回ずっとHangoutベースで進めて来ましたけど、一度皆で会って話して、お互いの信を確認し合う機会が作れれば楽しみです。

ありがとうございました!

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加藤 康祐 / 企画・設計

1980年1月12日生まれ。フリーランス歴15年。プランナー、デザイナー。加藤康祐企画設計代表。学生時代にデザイン会社でWebデザインを経験。2005年よりフリーランスとしてキャリアスタート。これまでに個人から上場企業まで、100以上のクライアントとのプロジェクトを経験。主な仕事としてベンチャー企業でのサービスのUXデザイン、独法との防災メディアの編集・運営、社会的養護の子どもたちの自立を支援するNPOのサポート等。趣味はラグビーと料理。Keep the head up, Bind tight & Stay low.

加藤康祐企画設計

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