2012/11/21

1年目の意味について

そう言えば、最近、新卒社会人1年目の飲み仲間ができて、ちょくちょく話をしたりしていて。今日もフリーランス1年目の仕事仲間と、飯食いながら、仕事しながら、酒飲みながら、そんな話をしていて。そして僕も会社を作ってちょうど1年目が始まったところ。ふと1年目って何だろうなあと。

プライベートなことを入れるとエンドレスなので、ビジネスに限って言うと、学生時代の仕事の1年目、独立しての1年目、会社設立しての1年目という大きく3つが僕の経験したキャリア的な1年目なのかなあと思います。

その上で、1年目の意味を考えるに、色々な考え方ができると思うんですけど、「その立場において初めての失敗を経験できる」というのが、結構メリットなのかも知れないなあと思いました。やっぱり、新しい環境にあっては、失敗とか当たり前だし、同じやり方を踏襲してても新しい環境では失敗になってしまうこともあるだろうし。

ジョブチェンジとかキャリアチェンジとか、惰性にならないという意味でもとても良いことだと思うんですけど、一方で新しくなるから新しいことできるってポジティブな面だけでは当然ないわけで。で、わからないのが当たり前って片付けてしまうのも勿体ないし、組織に合わないとか環境に合わないとか早々に結論を出してしまうのもやはり勿体ないわけで。

と考えた時に、「失敗とも言えなくはない」みたいなことを、思いっ切り潔く「失敗」と断ずることができるかどうかって、結構分水嶺な気がしました。

「その立場において初めての失敗を経験できる」というのは、新品のランドセルを新品で背負えるのは人生で一度きり、みたいな話で、その新品のありがたみを享受できるかどうかで次が変わってくるというか。

失敗って断じて、そこにきちんと学びが発生していれば、次からの失敗は「ケアレスミス」になりますよね。僕ケアレスミス製造機みたいな人なので、あまり偉そうなことは言えないんだけれども。

でも同じ失敗をケアレスミスとして処理できるように、初めての失敗の経験で対処できているかどうか、って言うのはその後に繋がってくると思うし、それは気配りできてさえいれば本来的にはできたことだよね、って思えればより原因を切り分けられるようになると思うし、「その立場において初めての失敗を経験できる」というのはその時においては概ね割と「バックリとした失敗」のはずなので、その失敗をきちんとブレイクダウンしてあげれるかどうかっていうのは肝心ですよね。

別に1年目はたくさん失敗した方が良いとは思わないですけど(1年目だって立派に仕事だしね、フリーランスや会社の話ならなおのこと)、なんだけど、率先して失敗と見なして捌き方を覚えていくっていうのには、1年目から自分の方法論を交通整理し直す意味でも大事なのかなあと思ったりしました。

というわけで、1年目のイーティーです。

加藤 康祐 / 企画・設計

プランナー、デザイナー。加藤康祐企画設計代表。Webデザインを入り口に、2005年よりフリーランスとしてのキャリアスタート。主な仕事としてベンチャー企業でのサービスのUXデザイン、独法との防災メディアの運営、社会的養護の子どもたちの自立を支援するNPOのサポート。ラグビーと料理、最近イラスト。

加藤康祐企画設計

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(2012-10-5)
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