2012/11/18

世界の掴み方

例えば見知らぬ植物があったとしますよね。で、植物学者とかだったら、植物との対話で、そいつの正体を理解できるかも知れない。まあただ、残念ながら僕は植物学者ではないので、植物に詳しい人に話を聞くのが一番手っ取り早いわけです。

美味しい料理を食べたとする。うん、料理そこそこわかってれば、例えばどういう調味料使っているかはわかるかも知れない。ただこちらも、じゃあなんでこの牡蠣火が通っているのにふっくら仕上がっているのか、とかまで類推するのは難しい。カウンターに座ってれば、そういう話を教えてもらえたりもする。

勉強とは何か、学習とは何か、という時に、こういうロジックを当てはめると、それって多分「人の理解を理解する」って作業だと思うんですよね。

こないだちょっと書類に署名している時に、「字、上手いですねー、習字とかやってたんですか」と言われたんですが、これよく話す話だけど、僕は全然やっていなくて、何やってたかって言うと、クラスの字の上手い女子の字、真似してたんですよ。真似るということは多分、「人の理解をなぞる」という作業で、勿論例えば、「あ」という字をこう書くと綺麗、みたいなことはあるだろうけど、漢字含め日本語ってたくさん字がありますし、それらの繋ぎ方とかもありますから、人の理解をなぞれないと多分駄目で。

人間、無意識にそういうことやってるんだと思うんですよね。

僕は「人間に対する興味」という言葉が好きで、多分大好きで、おそらく場所やモノへの興味も究極的にそこに紐づいている気がしていて、まあだから人間に対する興味なくなったら潮時だよなあとも思うけれど、相変わらず、人間に対する興味は強く。

そういうただただ純朴とも言える好奇心って大事じゃないですか。

だから、立ち帰ると、勉強とか、学習とかって、僕に取って全て「人間に対する興味」に端を発するんだと思うんですよね。その上で、その人が自分の知らないことをどう理解しているのか、「人の理解を理解する」ってことが極めて大事で。

インタビューをやっていると、そういうことを一番顕著に感じることがあって、僕は基本的に飲み仲間というかお知り合いにしかインタビューしてなくて、それってお互いの前提わかってるから話が早いってだけで、この人はこういう人だから、って理解の上で話聞いちゃいけないと思うんですよ。誘導尋問したいわけでもないし、何かについて決まった答えをこちらが導き出したいわけでもない。

むしろフラットに、普段話さないようなことも含めて話して、「その人の理解を理解する」ことに努める。そうすると自ずと有効な相槌とか質問とかできると思うんですよね。そうすると「それってそういうことですかね」と言える。

そうやって、多分一つ一つ丁寧に人間に対する興味に基づいて、人の理解を理解することに努めて、自分の中に咀嚼して取り込んでいく。そうすることでしか世界って掴めないんじゃないかなあ、とか。

最終的に胃袋に世界を取り込み切ると、お腹いっぱいになるんですよ、きっと。

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加藤 康祐 / 企画・設計

1980年1月12日生まれ。フリーランス歴15年。プランナー、デザイナー。加藤康祐企画設計代表。学生時代にデザイン会社でWebデザインを経験。2005年よりフリーランスとしてキャリアスタート。これまでに個人から上場企業まで、100以上のクライアントとのプロジェクトを経験。主な仕事としてベンチャー企業でのサービスのUXデザイン、独法との防災メディアの編集・運営、社会的養護の子どもたちの自立を支援するNPOのサポート等。趣味はラグビーと料理。Keep the head up, Bind tight & Stay low.

加藤康祐企画設計

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