2012/11/9

アカデミズムと私

大学の生協前で「マーケティングやりたい奴知らないか?」って言われたのはもう14年前ですか(そう言えば僕の仕事付き合いのきっかけって、ナンパされたみたいなの多い)。早いもんで。「大学で勉強してないです」っていうのは僕の常套句で、いや本当にそうなんだけれども。

元々、ビジネスには興味があって、高校で社会学に興味持って、ああ商売でやるならマーケティングだよねと思って、でもインターネットを覚えて、WEBデザインやって、リサーチっぽいことやる傍ら、企画書書いたり、プレゼンでどもりまくったり、上場企業で打ち合わせなぞも経験しつつ、ブランディングってのに出会って、さあ就活ですね、って時に「マーケティング勉強してました」って言ってたのは、今思えば完全に嘘ですよね、いやはや。

その後もプログラミング覚えたり、エンジニアリング的なこと触ったりとか、グラフィックやってみたり、カメラ趣味になったり、まーだから独学ばかりの集積が僕なので、ホントもう何年も新しいことを人から学ぶということを「フォーマル」にはやっていない。 @taromatsumura が言ってるみたいな、「インフォーマル・ラーニング」の機会は割ともらっているんだけど。

ただ、どういうわけか、僕の周りって、世の中の人そんなに勉強してたんですか、ってくらいアカデミズムにきちんと向き合って来た人が多くてですね。まあだから一つのトピックについてしばらく話してると、こっちのネタが尽きて、完全にリアクション芸になるんだけど、そういうのは友人に会うたびに勉強になるなあと思います。皆それぞれ専門が深いので。

なんで、こんな話を始めたかというと、石巻にイトナブってプロジェクトがあって、夏くらいからなんかできませんかね、って話があって、まあでもなにできるだろうね、という時に、高校生に何か教えられないかっていうのが一点、うちの仕事を切り取って持って行けないかっていうのが一点。

で、最初なんか自分が教えられるか考えたのですが、うん、そもそも勉強してないし、人に久しくモノを教わってないし、できないことをやっちゃだめだなと。というわけで、他力本願で周囲に頼ることにしました。楽しくなるといいなあと思ってます。

仕事の方はずっと探してたんですが、ようやく小さいサイズのお願いできそうな案件見つかり。まずはお願いしてみて、僕は元々あんまり大きな外注ではないけど四国や九州の方に作業をお願いしていることもあり。機能するといいなあと思ってます。

まあでも、なんか「アカデミズムと私」みたいなことを考えた時に、僕のアカデミズムへのアプローチってそういうことかなあと思ったんですよね。僕個人は全くもう一度学生やりたいとか思わないし(そもそも学生やってなかったようなもんだし)。いや社会人が学生に戻ることはむしろ応援したいんですけどね。僕の選択肢じゃないよね、という気がします。

そういう好きなんだけど、自分がやってないこと、というのに何ができるかってのは、僕にとってもチャレンジングなんじゃないかなーと。いくらできること増やすって言ったって、できないこともそりゃあ世の中には山ほどあるでしょうからね。という感じ。

加藤 康祐 / 企画・設計

プランナー、デザイナー。加藤康祐企画設計代表。Webデザインを入り口に、2005年よりフリーランスとしてのキャリアスタート。主な仕事としてベンチャー企業でのサービスのUXデザイン、独法との防災メディアの運営、社会的養護の子どもたちの自立を支援するNPOのサポート。ラグビーと料理、最近イラスト。

加藤康祐企画設計

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(2012-10-5)
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