2012/10/14

リブランディングに外から関わることの意味

今日、久し振りにNHKを観てましたら、こんなプロジェクトが紹介されていました。エチオピアのレザーを使ったバッグブランドなんだそうです。

andu amet

ボテーっとしてるけど、愛嬌あって良いですよね。Mother House然り、パワフルな女性が途上国入っていって、という図式はたびたび見かけますね。日本だと伝統工芸のリブランディングとかもあるし、地方・ローカルのリブランディングとかもあるし。最近だとコミュニティデザインみたいな話もあるし。

そういうのワサーっと一括りで見ると、リブランディングって話になって、それは対象を地域に限らずに、企業とか個人にしたってそうだと思うんですが、そういうところに外から関わることの意味というのを最近考えていて。

例えば石巻のイトナブとかは、石巻をソフトウェア開発拠点にするって話なんだけど、高校生のエンジニアリング教育に取り組んでいて、どうやら講師の方も外から現地に入っている模様(僕もあんまり詳しくは知らないけど)。そういう外から入って来た人が、そこにはないけれど他のところにはある専門性を以て、人を育てるってのは大事だなあと思います。

リブランディングの目的って外から入って来ていかにもな感じに作り直すってことだけではないんだと思うんですよね。勿論、一緒になって成果物を生み出すことは大事だけど、最終的には、そこにはない専門性や考え方を以て人を育てるということだろうと思うんです。

石巻工房の話とか面白いなと思っていて、暮らしを復興するために、工房を作って、インパクトドライバーを置いて、現地のおばさん達に大工仕事を覚えてもらう。いくらマンパワー割いても、一つ一つの家の修繕全部外部からフォローできない。という時に人を育ててしまう、という発想は面白い。

逆に言うと、教育という体をとらなくても、職能訓練という体をとらなくても、ビジネスをビルドアップしながら、そこに人を育てられるって言うのがリブランディングという仕事の旨みで、そういう仕事はこれからも意義があると思うし、まあテレビで見ただけだけど、エチオピアの職人さん達が、レザー工房で、日本のデザイナーによってクオリティ・コントロールを指南されてるのとか、ああ人育つんだろうな、これで、と思ったのでした。

ネタがなけりゃ外からいくら入って来たって何かを作るのは難しいわけで、砂漠に森を作ろうという話ではないので、外部と現地とノウハウの蓄積はおそらく等価に近しくて、それは例えばデザインと技術の噛みあわせだったりするのかも知れないけど、そうやって歴史を積み重ねてきたものに、新たな息吹を吹きこんで、新しい歴史を積み上げていく、というのがリブランディングなのであろうと思います。その上で、外部から来るのは先生、現地にいるのは生徒ではなく、お互いが補完し合うという図式なんだろうなと。エチオピアの革と、その皮革加工技術があって、初めてエチオピア生まれのバッグとして売り出せるわけで。

逆に言うと、そういうことを製造や技術を入り口にするだけでなく、クリエイティブを入り口にしてもどんどんできる国になったら面白いですよね、とか思った次第。なのでそういう人は応援したいなーと思いました。

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