2012/9/2

クラウドファンディングとコミットメント

今日、 @yukari77 のTechDollで面白いサイトが紹介されていました。ファッションをテーマにしたクラウドファンディングサイトで、自分が気に入ったファッションデザイナーを支援するスキームになっています。詳細はTechDoll参照ください。

ファッションに特化したクラウドファンディング「INVITATIONS」で好きなデザイナーを応援しよう – fordolls | TechDoll.jp

日本でのクラウドファンディングの経緯をざっくり振り返ると、やっぱり3.11の震災以降、ただ募金するだけじゃなくて、プロジェクト単位で支援ができるということが、その啓蒙に大きく寄与したように思います。Ready forやCampfireなどWBSでも取り上げられたと聞いてますし。

高校時代の同級生、社会人になってもちょこちょこお世話になっていて、ブログやET Luv.Lab.でもご紹介しているSleepyhead Jaimieの @suwadaisuke がCampfireで全国無期限ハンバーガー屋ライブツアーに旅立つべく、キャンピングカーを購入するための支援を公募していて、先日見事、終了前にプロジェクト、サクセスしました(おめでとう!)。

自宅を引き払い、無期限の47都道府県ライブツアーの為にキャンピングカーが必要です

Sleepyhead Jaimieの場合は色々な下地があって、元々、ハンバーガー大好きで色々なハンバーガー屋でライブをしていたり、震災の時には「Still Together」という曲をネット配信してソーシャルで話題になったり、多分、その他のライブ活動で作ったネットワークも客観的に見てると多分今回のアルバムリリースに還元されている。ただ、それを昇華するために、クラウドファンディングを使ったというのは面白いですよね。

ビジネス的に分析すると、Sleepyhead Jaimieのケースは、勿論、Campfireを使ったプロジェクトのための資金調達なんだけど、一方で、Yahoo!ニュースにも取り上げられたりして、アーティストとしての広報施策としても機能している。更に特筆すべきなのは、資金を募集することによって、一定の人数のファンやサポーターからのコミットメントを買っている。

だから、資金調達であり、広報施策でありつつも、プロジェクトに対するコミットメントを獲得している、ってこれまでの様々な試みを収斂させるという意味で秀逸だなあ、とプランニング的な意味合いで割と羨ましがっているんですね。総力戦ができているというか。

以前、「ヒットチャート文化の終わりとハンバーガー屋ワンダーランド」という記事でも諏訪君の話は取り上げてますし、ET Luv.Lab.でのインタビューからぶれてないと思うんですが、オリコン何位、っていうのと全く別次元の音楽ビジネスって多分作れる気がするんですよ。で、結果論として、そういうものがついて来ても良いのだろうけど、よく農業の話とかでもあるんだけど、農家さん100人お客さん抱えてれば食えますから。

つまりプロジェクトのサイズ感に合わせたサイズ感を生む、そのサイズ感の適正化を、いくらの資金調達、という方法論が担っている。その上で、その活動自体が広報施策として機能し得る、ということですよね。この図式は面白い。クラウドファンディングの手数料こそあるとすれ、基本的にはメディアに全く投資せずに良いわけですから。

今、諏訪君からPromo-Productionと呼んでいる、という話をもらったけど、面白い。

昔、ASAYANってオーディション番組ありましたが、ノリ的にはそれなんだろうけど、あれはマスにブロードキャストしないと成立しないスキームで、しかし中小規模のプラットフォームで、少しずつこういうスキームが成立しだすと、まあまた世の中もうちょっと面白くなるよなあ、とか思っています。

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加藤 康祐 / 企画・設計

1980年1月12日生まれ。1998年よりデザイン会社のパートタイムアシスタントとしてWeb制作を経験。2005年に独立、フリーランスとして、企業、個人、NPO、独立行政法人など、様々な領域でのITやデザインによるサポート業務に携わる。2018年、加藤康祐企画設計を開業。これまでの経験を活かし、より広い視野でクライアントの問題解決に取り組み、クライアントと一緒になって新しい価値創出をし、平静な社会の実現を目指す。

加藤康祐企画設計

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