
白石農園(大泉 風のがっこう)に行って来た
先輩にご紹介いただいて、大泉学園の白石農園にうかがってきました。とは言え、僕は付き添いみたいな感じですが(農業が本業な人じゃ全然ないですし)。道に迷いながらチャリでかっ飛ばしてくださった先輩に感謝。しかし、大泉学園、なかなか東戸塚からは遠かったですが、貴重な経験ができました!
元々、「体験農園」という言葉の生みの親はこの白石農園の白石さんで、こちらで言う「体験農園」って「野菜作りを体験する」みたいなことじゃないんですね。言わば「農業を経験する」場所で、「風の学校」という名前がついている通り、日照りがあっても、台風が来ても、雹が降っても、それを含めて「農業」で、そういうことを経験するための「学びの塲」なんですね。
農業ってきっと美味しい豊かな食生活を支える仕事で、お話の節々にもまずそこがあって、誰か一部の選ばれた人だけが支えているわけじゃないから、日本というスケールで考えた時に持続可能な理想像ってどういうものか、ってすごい考えさせられました。勿論、すごく限られた一部を引き受ける人の必要もあるだろうし、もっと多くの人を支える人の必要もあるだろうし。
あと、気になったのは「遠い親戚を作る」という言葉でした。こういう時代であるからこそ、血縁という意味ではなくて、「遠い親戚」というような関係を色々な場所に持っておく。都心で固まっているだけでもなく、田舎に引きこもるだけでもなく、それぞれがハブとなって「遠い親戚」のネットワークで支えあう。これって極めてソーシャルメディア的な考えとも符合すると思うし、昔より今、むしろ築きやすい環境が整っていると思っていて、そういうものを育てていくことって僕個人として大事だし、そういう環境を整えるってことは、面白い仕事だなあとも思いました。
こういう話って実は農業の話に限らないような気もして。例えばデザインと言ったって、色々な人がいて、トップクリエイターみたいな人も当然いるけど、それだけで世の中回っているわけじゃないし、デザインを経験する場を作って学びを生み出すことも大事だろうし、都心には仕事あるけど、田舎には田舎ならではの仕事があるだろうし、そういう中で「遠い親戚」を築いていくことも大事だろうし。
僕自身、とても学びがある訪問になりました。ありがとうございました。

加藤 康祐 / 企画・設計
プランナー、デザイナー。加藤康祐企画設計代表。Webデザインを入り口に、2005年よりフリーランスとしてのキャリアスタート。主な仕事としてベンチャー企業でのサービスのUXデザイン、独法との防災メディアの運営、社会的養護の子どもたちの自立を支援するNPOのサポート。ラグビーと料理、最近イラスト。
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フリーランスとして働き始めるってどういうことだったのか?フリーランスとして働くってどういうことなのか?フリーランスが目指すことってなんなのか?5年間の自分の経験から書きました。(2010年執筆)