2012/6/9

社会に接続するプロトコルという話

昨晩久しぶりのトリオで飲んでおりまして、あの3人で揃うと完全に僕が影薄かったりするのですが、面白かったので、備忘録的に書いておこうかなあと。「若い子」って言うと、まあこちら三十路真っ只中なのでそろそろ臆面なく「若い子」って言ってもいいと思うんですが、最近の「若い子」って割と手の届く範囲での幸せ、みたいなことしか求めてなくて、社会へプレゼンスを発揮することにあんまり執着ないんですと。

それは俺ではないか。

もう一つ面白い話があって、「コースケさん、ある日WEBから若い子から弟子入りさせてくださいって連絡来たら、どうします?」という質問をされまして。いやあまあETも8年目ですが未だにそんなことはなく、僕の仕事の後輩って言うと、以前、ET Luv.Lab.でインタビューした黒田 和宏さんくらいで、だからあんまり考えたことなかったんだけれども、咄嗟に「いやまあ就職とかアシスタントとかいう形では取らないと思うね、フリーランスでの仕事の取り方とか、仕事の作り込み方とかは教える気はあるけど」みたいなことを言ってました。

実際問題、会社就職したほうが良いと思うんですよ、スキルアップとかなら。集中できるし、安定感あるし。そうじゃなくて、そういう意味での自分試しのタイミングで、一人でやって行くとなったら、それは雇用とかじゃなくて、例えば、この人行けそうだなあと思ったら人紹介したりとか、この子やれそうだなあと思ったら仕事渡したりとか。別にそういうので儲からなくても、自分の周囲の人がフリーランスとして着々と世にアウトプットを出していくのは、何か賑やか感があって良いではないですか。別にフリーランスじゃなくても全然良いし。

以前、ET Luv.Lab.は「誰か」に接続するためのプロトコルという話を書いたと思うのですが。それと同じで、仕事というのも社会に接続するためのプロトコルなんだと思います。選挙行くより、仕事する方が、なんかリアリティあるのも事実だし。ただ、そういう手段って意外と確立されているようでなかったりするし、意外と面白い選択肢が限られていたりするから、フォーカスするのはどういう方法論か、ってのはある程度経験則がモノを言うのかも知れないなあと思うんです。

翻って、「若い子」の話。ロールモデルとか、自己実現とか、自分探しとか、世の中には色々なその類の話があると思うんですが、社会に接続するプロトコルが確立されているかというのが実は問題なんじゃないかという気がして。手元にある仕事が社会に接続するためのプロトコルさえ確立していれば、手元の仕事遮二無二やってりゃいいんですよ。それが社会に順次、送信されていく。所詮人間1億3千万分の1ですし。

だから、スキルアップみたいなことも大事ですけど、ちょっと経験積んだ人が若い子に教えてあげれるのは、その辺りなんじゃないかなあと思いました。なまじ、横浜のチベットに引っ込んでいるので、そういうの大事だと思うんですよね。

実際、僕にそういうことを教えてくれた先達はたくさんいたと思うし、今も色々可愛がってくださってそういうことを教えてくれたりもする。ビジネス上の付き合いはなくたって、プロジェクトとかノウハウとかスキルとかアウトプットとかの色々な社会との繋ぎこみ方ってあって、こないだも、「ずっとWEB作ってるのってすごいですよねー、僕無理だわー」って言われたんですが、まあだから、その先に繋がっていることが面白かったりして、勿論、僕は基本的には受託の制作業がメインなので、その先のプロジェクトはクライアントにあたる人達が遂行するわけですが、まあそこはこういうやり方していると、色々相談もらったり、話に混ぜてもらえたりして、楽しいですよ。

んで、クライアントたくさんいますし。

なので、「若い子をどう社会に接続させるか」みたいなことを考えていれば、咄嗟に弟子入り志願されてもとりあえず困らなそうだなあと思ったのであります。

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加藤 康祐 / 企画・設計

1980年1月12日生まれ。フリーランス歴15年。プランナー、デザイナー。加藤康祐企画設計代表。学生時代にデザイン会社でWebデザインを経験。2005年よりフリーランスとしてキャリアスタート。これまでに個人から上場企業まで、100以上のクライアントとのプロジェクトを経験。主な仕事としてベンチャー企業でのサービスのUXデザイン、独法との防災メディアの編集・運営、社会的養護の子どもたちの自立を支援するNPOのサポート等。趣味はラグビーと料理。Keep the head up, Bind tight & Stay low.

加藤康祐企画設計

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