2012/5/29

労働の形態と仕事の業態

なんか最近、フリーランスについて色々記事を見かけるようになり、個人的にはそういうものにフォーカスが当たるのに嬉しい部分もあり、一方でなんか釈然としない部分もあり。などと考えていたら、人に説明する時に便宜的に「フリーランスは〜」みたいに説明する時はあるのかも知れないけれど、自分のことを考える時に「フリーランスだから〜」って考えてることあんまりないんじゃないかと思いまして。

そう言えば、ご存知成り行き独立なので、「フリーランスになる」という意識は全くなかったですし、どちらかというと数年やってみた後で「あ、僕フリーランスなのかも」みたいな感じで、どっちかというと「家で仕事してみています」くらいの感じだったんじゃないかと思うのですよね。

なのでかどうか知らないけれども、「フリーランスとして」というよりは「ETとして」いかに仕事が回っているのかということの方に思考の力点はある気がします。

そこで、何が自分の感覚と最近読んだ記事のミスマッチなのかと考えると、結構読んだ記事は「フリーランスを業態として語っている」のではないかなあ、と感じたんですね。で僕の感覚で言うと、フリーランスって、労働の形態であって、仕事の業態ではないんだろうなあと。

もしかするとそれは、会社員という働き方と比較してフリーランスをチョイスした時にフリーランスというのが業態扱いになるのかも知れないですけど、じゃあ企業を業態って言うかって言うと、あんまりそうじゃない気がしていて、どちらかというとサービス業とか小売業とか流通業とか、その中でも、どういうサービス業なのか、どういう小売業なのか、どういう流通業なのかということにフォーカスがあって、だからフリーランスを業態として語ること自体が、僕にあってはミスマッチに感じるのかなあと気付いたのでした。

その記事で挙げられていたのは、例えば月次で発生するような収入の口が幾つかあって、その上でそれなりにイニシャルの大きい仕事もあって、仕事を紹介したり斡旋してくれる人もいて、みたいな話だったのですが、それは僕もそうだと言えばそうなんですが、それがポイントなのかちょっと疑問に思いました。

ETの業態に関しては、WebサイトのETのできることにまとめていて、とは言え相変わらずあんまりよくわからないって言われるんですけど、この辺りが創意工夫の余地があるところで、フリーランスの目標を「月次で発生するような収入の口が幾つかあって、その上でそれなりにイニシャルの大きい仕事もあって、仕事を紹介したり斡旋してくれる人もいて」という状況に到達することにしちゃうと、結構厳しいんじゃないかと思うんですよね。

逆に言うと、個人でやれない仕事はあっても、そんなにやっちゃいけない仕事があるとは思ってなくて、色々やれば良いと思うし、そこには創意工夫の余地は色々あると思うし、僕自身もっと色々考えていかなきゃいけないんだけれども、フリーランスを続けるということは「月次で発生するような収入の口が幾つかあって、その上でそれなりにイニシャルの大きい仕事もあって、仕事を紹介したり斡旋してくれる人もいて」を達成することだ、となっちゃうと、なんだかつまらないですよね。

だから、その人がフリーランスを続けられるかどうかの論点は、労働の形態じゃなくて、仕事の業態なんじゃないかと。

というわけで、楽しく仕事をするには労働の形態と仕事の業態をしっかり区別して考えた方が良いのであろうな、と思ったのでした。

加藤 康祐 / 企画・設計

プランナー、デザイナー。加藤康祐企画設計代表。Webデザインを入り口に、2005年よりフリーランスとしてのキャリアスタート。主な仕事としてベンチャー企業でのサービスのUXデザイン、独法との防災メディアの運営、社会的養護の子どもたちの自立を支援するNPOのサポート。ラグビーと料理、最近イラスト。

加藤康祐企画設計

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