2012/5/22

仕事の型を分解する – 自分A / Bテスト

本当は上半期終わってから整理しようと思ったのですが、いくつかスケジュール後ろ倒しになっていたりして、割とポカンと空いてしまったので、ここらで書いておこうかと思ったトピックス。

去年の秋くらいからですかね、ETこのままじゃまずいのではないかという割と漠然とした問題意識に触れていて、とは言え、いきなり作る仕事から僕は離れられないので(一気に食べられなくなると思います)、色々方策を練っておりました。

そんなこともあって、今年の上半期はひとえに「作る仕事」と言っても、色々な仕事への関わり方を試すことができました。ざっくりこんな感じ。

  1. デザインだけの仕事
  2. コーディングだけの仕事
  3. システムだけの仕事
  4. デザインとコーディングの仕事
  5. コーディングとシステムの仕事
  6. デザインもコーディングもシステムも自分でやる仕事

はー、器用貧乏。

デザインだけの仕事

WEBに関して言えば、これはコーディングとシステムができるエンジニアさんと組んでやる仕事ですね。僕が一枚絵やパーツを作って、それをエンジニアさんに渡してサービス組んでもらうという。割ときちんと連携できたかなと思います。この春の仕事はSymphonyというフレームワークを使った開発案件のデザインだったのですが、ET withwithでCakePHPは触っていたので、まあ教えてもらいつつ、何となくどうなっているかはわかってたので、エンジニアさんから戻って来たものを、フロントエンドのコード含め僕の方でいじれたので、結構小回りの良さは出せたかなと思います。

コーディングだけの仕事

デザインはあって、WEBサイト化とかスマホサイト化するとかいうだけの仕事。これはランディングページとか、割と短納期で詰める足の早い仕事ですね。あんまり普段僕は大企業の仕事はやってないのですが、こういうので来る仕事は結構サイトのコーディングルールや納品データのディレクトリ構造などがガッチリ決まっている案件が多くて、その辺りも含めて勉強になったかなと。特にGW前に飛び込んできたりしてたので、無事に納品できてよかったです。

システムだけの仕事

これはシステムだけの仕事っていうかWordPressのカスタマイズだけの仕事、ということになりますね。優秀なデザイナーやフロントエンドプログラマーの方がおられれば、僕は割と得意分野に注力できます。CMSって広報業務における業務改善システムだったりもするんで、窓口に立っている人と早い段階から摺りあわせながら、どこまで合理化するのか、どこに労力を割くのか、どこに遊びを持たせるのか、とか考えるのは結構楽しいです。ガッチガチに組んじゃうと、仕様変更(=業務フローの変更)にフレキシブルに対応できなかったりするので、僕の仕事は銀行の基幹システムみたいなの作るわけじゃなし、良い按配でWordPressの機能を活かせると嬉しい。

デザインとコーディングの仕事

これっておそらく昔のETの主業務、主形態だと思うんですけど、こういう形は最近あまり多くないです。最近、コーディングは時間的に余裕があればできる限り外に出すことにしているので、本質的にはデザインだけの仕事と一緒かな。ずっとIDEでWordPressのカスタマイズしてて、たまにPhotoshopで一枚絵作る作業に戻って来ると楽しいですけどね。

コーディングとシステムの仕事

例えば僕に直接仕事が来た時に、最近だと、これUXデザインの要素とか必要だ、とかなると、画面デザインはUXデザイナーに入っていただいて、コーディングからシステムまでを僕の方で見る、とかいう仕事もありです。方法論もさることながら、デザインってある程度やはり属人性もあるものなので、ああこれ僕じゃないかもなあ、という時に、デザインを他の方にお任せできるのは結構有難いなあと思います。色々一緒に動いて勉強することもあり。

デザインもコーディングもシステムも自分でやる仕事

まあ言ってもこれが一番ETらしいですよね、やっぱり。自分で画面作って、自分でコードに落として、自分でシステムカスタマイズもして、という。実は上記のいくつかのケースでは僕は長年掲げてた「直接取引」の看板を下ろしていて、間にどなたかに入っていただいていたりもするのですが、やはり僕のパフォーマンスを一番活かせるのは「直接取引」の時だろうな、とは今でも思います。画面のデザインを考える時もシステムの仕様を考えるし、システムのカスタマイズを考える時もデザインの整合性を考えるし、みたいなことをタイムラグやコミュニケーションギャップなしに(1人でやるわけなので)アウトプットできるのは、何というか直接取引、ワンストップ、オールインワンのダイナミズムじゃないかなと思います。

だだだっと眺めてきましたが、これ「WEBを作る仕事」だけにフォーカスしてますが、それがうちのメイン業務だし、そこだけ見ても色々な関わり方があって、それぞれの関わり方によって役回りも変わって、それぞれで学ぶべきことはあったし、仕事の規模は相変わらずだけど、それでも全体観というか、より様々なスケールでこの仕事を測り直す機会に恵まれた半年だったなと思います。

思うのは、もうそこまで直接取引、ワンストップ、オールインワンに固執することはない気もしていて、しばしば、僕だけじゃ捌けない仕事が僕のところに来るようになっているのも現実ですし、それを遵守しないと仕事の価値が毀損してしまうということもどうやら無さそうだし、ETのアイデンティティをそこだけに定着させる必要もないかなあという気がします。これも結局、スタイルの話よりは何するの?って方が大事だと思っていて、ひとえにWordPressのカスタマイズと言ったって、それは1日何万PVとあるメディアのパフォーマンスチューニングかも知れないし、人的リソースが足りない中での情報発信フローの効率化かも知れないし、外部サービスとコンテンツ管理システムのシームレスな連携が課題になるかも知れない。まあだから、色々な仕事が来る、だけじゃなくて、色々な仕事への関わり方ができるというのも重要ですよね。

ただ、そうするためには、少なくともETの場合、直接取引、ワンストップ、オールインワンができる=ETの地力にもなってくるので、それをできるスペックは保持しなきゃいけないし、そこにきちんとした価値を宛てがっていかなきゃいけないですよね。

いずれにしても、今回の自分A / Bテストみたいなもの、で、大分自分の嗜好性とか見えてきた気もしますし、こういうことは書けないですけど、仕事の充実度とか費用対効果の良し悪しとかも見えてきた気がしますから、WEBを作る仕事、以外の仕事も含め、下半期なんとなく厳しくなる気もしているので、今後に繋がる運び方をしたいですね。

ま、仕事は楽しいです。

加藤 康祐 / 企画・設計

プランナー、デザイナー。加藤康祐企画設計代表。Webデザインを入り口に、2005年よりフリーランスとしてのキャリアスタート。主な仕事としてベンチャー企業でのサービスのUXデザイン、独法との防災メディアの運営、社会的養護の子どもたちの自立を支援するNPOのサポート。ラグビーと料理、最近イラスト。

加藤康祐企画設計

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(2012-10-5)
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