2006/12/21

エヴァンジェリストのススメ

エヴァンジェリストは「伝道師」という意味で、元々は宗教的な意味合いの強い言葉ですが、現在では「Appleエヴァンジェリスト」のように、エンジニアリングの世界で最新技術を広く知らしめるための役職の呼称に使われることも多いようです。

日本で有名な歴史的なエヴァンジェリストと言えば、フランシスコ・ザビエルと福沢諭吉ではないでしょうか。フランシスコザビエルは西洋の宗教を日本に伝道し、福沢諭吉は西洋の文化・思想・風俗を日本に伝道しました。

海外の先進技術やビジネスを逸早く紹介し実践するための扶助をする、という意味では商社などもエヴァンジェリストの集団と言えるのかも知れません。

そうやって極めて専門性の高い一部の人たちに宛がわれていたエヴァンジェリストですが、昨今のインターネットを見ていると、最新技術の動向をキャッチアップし、草の根レベルでその技術の流布に努めている、プチ・エヴァンジェリストの皆さんをSNSやブログなどで多く見かけます。世の中の技術が細分化、多様化し、専門性の散在化が進めば、自ずとエヴァンジェリストも細分化し、多様化し、散在化するのだと思います。

主に技術の話をして来ましたが、別に技術じゃなくてもいいと思います。僕は自称、「ロシア紅鮭エヴァンジェリスト」です。「自由が丘のとある蕎麦屋エヴァンジェリスト」でもあります。まだ世の中に広く受け入れられていないネタを見つけてきて、行く先々でその広告塔をやってみるというのは、なかなか愉快なことですし、他人に自分を覚えてもらう一助にもなります。

またそういう専門性があるということを提示しておくと、関連する情報が集まってきたり、更なる専門性の高い人物を紹介してもらえたりします。意見を求められることも増えますし、仕事の機会になるかも知れません。

初対面では割と「趣味はなんですか?」とか「興味はなんですか?」とか問われることがあると思いますが、ただ自分の属性として趣味や興味を持つのではなく、自分は「その対象のエヴァンジェリストである」という意味づけをしてやると、より積極的に自分の趣味や興味を説明することができるようになりますし、より丁寧に対象を理解しようと試みるようにもなります。

何か自分の気に入ったものを見つけて、自分を「○○エヴァンジェリストだ」と思い込んで、1年2年を過ごしてみると、思いも寄らない色々な刺激に恵まれる機会を得られます。是非是非トライしてみてください。

加藤 康祐 / 企画・設計

プランナー、デザイナー。加藤康祐企画設計代表。Webデザインを入り口に、2005年よりフリーランスとしてのキャリアスタート。主な仕事としてベンチャー企業でのサービスのUXデザイン、独法との防災メディアの運営、社会的養護の子どもたちの自立を支援するNPOのサポート。ラグビーと料理、最近イラスト。

加藤康祐企画設計

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